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スティックPC、使ってみた(インプレ編)



昨年末にようやく届いた、マウスコンピュータのスティックPC(MS-NH1)を、お正月休みの間、いろいろ触って遊んでみた。

Windows8.1 with Bing
Windows8.1 with bing

このスティックPCは、Windows8.1 with bing、という、基本OSがプリインストールされており、ブラウザーはIE11、検索エンジンはbingが固定設定されて出荷されている。 これ以外に入っているソフトは、Adobe Readerだけというシンプルさで、このまま使えるのは良いのだけれど、良くも悪くも、Microsoftのソフトに依存してしまう事になる。(詳細は後述)

この様に、ユーザー用ソフトは殆ど付いていないので、無償のソフトだけを利用して、どれ位使えるかを試してみる事にした。

まず、インターネットの閲覧、これは、スタートメニューのタイルに、IE11があるので、これをクリックすれば、ネット閲覧は簡単に出来る。

次はメイルだが、付属のメイルは、殆ど設定が出来ない(様に感じる)、スマホに付属している様なメイルで、使い慣れたWindows Live mail は無く、アプリを探しても良いソフトが見つからない。
仕方なく、付属のメイルの設定を始めたが、サーバーの設定で、受信サーバーが「IMAP」の設定しかなく、設定ボタンも見当たらない。
これを「POP」サーバーの設定に変えなければ、メイルが使えない。

そこで、ネットで色々調べてみたら、PC移行用のツールが使えそうなので、今使っているPCのメイルから、PC移行用のデータをエクスポートして、スティックPCに、インポートしてみた。
結果は上々、今迄隠れていた、サーバー設定のボタンが表示され、めでたく、POPサーバーの設定完了、更に細かいメイル設定も出来るようになり、送信前に受信サーバー認証(POP before SMTP)の設定もOK、アドレス帳も自動的にインポートされており、メイル送受信OKとなり、一件落着。

 

標準メイル画面
標準メイルはWebメイルで、こんな画面

取り敢えず、ネット、通信関係が動くようになったので、ネット閲覧や、メイル送受信のテストを行った後、Youtube等の動画の閲覧等も支障なく使用でき、特に問題も無なさそうだ。

次は、ビジネスツールだが、Windows用のアプリの中に、Officeが付属しているが、説明を読んでみると、従量制の料金が発生するらしい。
使用頻度の少ない人なら良いだろうが、仕事で使う事が多いので、料金の掛かるものは却下。
他のアプリを探してみても、種類が少なく選択肢が狭い。
それに、検索エンジンのbingも、従量制の料金らしい記述。 関連の地図アプリ他、高度な使い方のみかも知れないが、これも却下。

しかたなく、現在、WIndows7PC、タブレットPC、スマホで、共有している、Google+やGoogleDriveを使って、文書、表計算、スライドのソフトをインストールしようとするが、IE11とbingが邪魔して、うまく共有が出来ない。 結局、マイクロソフト囲い込みの為の仕組になっているらしい。

それなら、IEとbingを全く使わない事にし、そのまま放置、全く新しくスティックPCに改造するしかない。 設定完了したメイルだけを残し、他の全てのソフトをGoogle化することにした。 Google関連のアプリは、種類も量も多く、不便を感じることも少なそうだ。

まず、ブラウザーは、Google Chromeをインストール。
続いて、Google+をインストールして、他のPCやスマホと情報共有。

Googleの色んな機能
Google関連の色んな機能を他のPC/端末と共有

更に、Googleドライブをインストールすると15GBのクラウドスペースを貰えるので、このスペースをすべてのPC、端末で利用する事にして、ドキュメント(Word互換)、スプレッドシート(Excel互換)、スライド(PowerPoint互換)を取り合えず設定する。

スライドは、PowerPoint互換
スライドは、PowerPointそのまま表示出来た!

これで、ビジネス用の従来の文書も、新規文書も、問題なく作成・更新が出来る様になった。
これで、Officeのコストが節約できた。
これ以外の重い作業は、このスティックPCでやる事もないと思われるので、取り敢えず、これで仕事用ソフトは充分だ。

Google関係のアプリ
Google関係の様々なアプリをインストール

それ以外のアクセサリー、カレンダー・予定表、連絡先リスト、マップも、そしてYoutubeも、使い慣れたGoogleのアプリを利用し、他のPCやスマホと連動して、情報共有が可能になった。
どうも、Windows8.1 with bing 、の付属アプリは、マイクロソフト以外とは、連携が取りにくいものが多く、他メーカーのソフトとの情報共有には不向きな様だ。 このOSは、こういう制限を付けて、OEMメーカーには、タダ同然の価格で販売しているらしいが、勿論ユーザーにはそんな制限はない。
こんなに安価にWindows8.1が利用出来るなら、ユーザーとしては使い易いように、自分向けに改造して、利用するのも良いのでは。

(*注)使ってみて、オールGoogle化すると、1点だけ問題発見。
HD動画を再生する際、Chromeでは、動きや音声が時々、
途切れる事が判明。 Chromeの次のバージョンアップ迄は、
動画だけは、IE11をお使い下さい。 どうも、動画だけは、
IE11が、デフォルトで、最適化されている様です。

まとめ

使用した感じでは、このスティックPCはスペック的には、エントリーレベルのノートPC・タブレットPCと同等程度の性能で、一般的な使い方では特に問題なく使用できる。
このPCには、余り高度なことは期待せず、TVやプロジェクターがある場所なら、小さなスティックPCをポケットに入れて持って行けば、即、大画面のPCに変身するという長所、それだけに割り切って、その特徴に合った使い方を考えれば、様々な用途が見えてくる様な気がします。 そんな可能性のある、新しいジャンルのPCとして使いたいですね。

例えば、
家では、リビングでゆったりソファに座り、ネットサーフィンやYoutube視聴や、撮り溜めた写真やインターネットTVや映画を大画面で鑑賞とか。

店舗では、ショーケース内のTVに付けて、動くホームページやPR、様々なイベント、プロモーション広告、或いは地域ニュース配信など。
屋外や壁面に防水ケースに入れて、今迄なかった様な、動く看板に。

プレゼン、あるいはデモンストレーションや講習会等には、重いPCやプロジェクターは、もう不要、身軽な出張になりそう。
店頭や訪問先での営業活動や動画宣伝ツールにも最適。 等々、アイデア次第ですね。

こちらもどうぞ!

その1 スティック型Windows8.1PC 新発売
その2 スティックPCようやく到着(セッティグ編)