出張だより

安土桃山編、ゴリケン


       安土城天守閣 最上層(復元図)

 人間五十年、
   下天のうちをくらぶれば、

     夢幻の如くなり。
      一度生を得て、
       滅せぬ者のあるべきか。
 21世紀も、もう2月後半ですね。 皆さん、最近メイルがありませんね。
かく言う、小生もメイル激減。 カネヤンの長〜いメイルにもしばらくお目にかかってませんね。

 さて、近況報告を兼ねて、小生の出張報告。
もともと、出張は会社経費で行く楽しい地方散策だと思ってる小生は、出張大好き人間。
昨年12月から、大企業の生産管理システムを勝手に自分で担当する事にして、南は鹿児島、東は会津、山形、最近は名古屋を中心として近畿地方まで毎週2〜3回の出張。
もちろん、名古屋大阪にも小生の部の仲間が居るが、全国規模のプロジェクトという事で現地と連携プレイをとって仕事することにした。
 今回は、琵琶湖の東、近江八幡の近くにある、大手K社滋賀工場に出張。
2/15午後一番のアポが、2時間遅れになったので、一駅手前の安土に途中下車。
駅前はガランとした田舎の駅。 レンタサイクル屋で道を聞くと、丁寧な説明、当然のごとく自転車に地図を入れてくれて行ってらっしゃいだと! さすが近江商人の末裔。 しっかり前払いで1000円徴収。

 走り出すとずいぶんペダルが軽い。 よく見ると、ヤスさん(古賀)の会社の「パッソル」だ。  電動補助自転車といってモーターでペダルの力をアシストしてくれるやつ。 らくちんらくちん、10分も走ると、安土城址、百々橋(どどばし?)という入り口に到着。
 ところが、何という急階段。 延々と山上まで階段が続いている。 標高199m。 夏からロクに山歩きをしていない身体にとっては応える。 それに今日はスーツにコート。 しかも、ノートPC一式にデジカメ、それに打ちあわせ資料、着替え等荷物も満杯。

 通りかかった人、ここより裏手の大手門から登ると楽だと教えてくれたので、大手門に回って駐輪。 案内図を見ると、登り35分の道のりだ。 5分ほど登ると「伝羽柴秀吉邸宅」、「伝前田利家邸宅」と書いてある。 歴史には余り興味なかったが、こうやって教科書に書いてあった名前を見ると興味深い。 15分ほど登ると、正面からの階段と合せ、ちょっとした広場になった。 ちょっぴり一休みだが、タバコは吸えない、全山禁煙。

 息が整ったところで、本丸に向かい急勾配の石段へ、右に左に折れ曲がって登る。  敵の侵入を妨害する為、こうなってるようだ。 そう言えば、会津の町もそうだった。 やっとハアハアぜいぜいで本丸後に到着。 隣に天守閣址があるのでもうひと登り。 現在発掘作業中だ。

 作業員の女の子に話を聞くと、この天守閣は五層七重構造で金のしゃちほこ、金の瓦、最上階は朱塗りの豪壮な建物だったらしい。(上の写真参照)
又、本丸は天皇の居所、清涼殿と全く同じ構造だそうだ。 信長は京より天皇を招く施設を作っていたことになる。 今までの信長のイメージとは違うものを見たようだ。 この建物は落成後わずか3年で、本能寺の変の後、焼失してしまった幻の城だ。
どうもこの女性ただ者ではない。 作業員ではなく大学院の学術研究員のようだ。 訊ねると、エッツ、まあ〜、とそれらしき返事。 
 この辺りは歴史の宝庫だ。 また、琵琶湖の周辺を次の出張時に散策するかな?

 安土にて  ゴリケン出張特派員

安土城に関してもっと知りたければ
http://www.shirofan.com/ind/ind_skinki.html
P.S.翌日、ふくらはぎと腿の筋肉がパンパンになったのは日頃の不摂生のせい。  カッツン、カネヤン 春の山歩き計画たのむ。

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