霊峰八海山より360度の展望

1999/10/10  長岡出稼ぎ特派員  ゴリケン

みなさん、連休はいかがお過ごしでしたか?

小生は10日(日)だけ休みで、長岡に出張で仕事してました。1日だけの休みでは東京往復するのは、費用も体力的にもつらいので、HPでさがした六日町の「空き宿」を予約したが、ドッコイどこも満室で9日(土)は仕方なく長岡のビジネスホテルに宿泊する。

----- 以下 ゴリケンの連休便り --------

 日頃の疲れが出たのか目覚めると8時だ。 天気は快晴、さっそくチェックアウトして一路17号線を六日町方面に向かう。
さすが田中角栄の地元、道路は片側2車線の広く快適でちょうど246号線みたいな道だ(なんでこんな所にリッパな道が!)

のんびり75kmのスピードで流していると、後ろから軽自動車に煽られる。 スピードを上げても、ぴったりくっ付いてくる。
車線を譲るとあっという間にカットンで行き視界から見えなくなった。どうも、こちらでは高速道路と間違えているようだ、やっと流れに乗るがスピードはなんと90kmプラスだ。 まったくひどい所だ、ところが道が1車線になりくねくね曲がってくると、とたんにノロノロ運転だ。イライラしながら約1時間半、六日町に近付くが、例のごとく地図も持たずに、行き当たりバッタリなのだ。 八海山スキー場の看板を見つけ左折する。 ところがここは町営スキー場でゴンドラのあるスキー場は山の裏側だという。 1、2度道を間違えやっと10時過ぎに到着。弁当を仕入れようと思うがコンビニがなく、お茶のペットボトルとMr.ドーナツ(テントで売ってた)を購入する。

10時半ゴンドラ乗車、約10分で4合目に到着する。標高1155m。ゆるやかな坂道を登り始め潅木の茂みの中の山道を歩き始める。
木の香りが清々しく、いい気分だ。 夜、雨が降ったらしく道がぬれている。 しばらく行くと下りの道になり、山の鞍部まで下る。
はるか上の方に山小屋が見える、あれが女人堂だ。 とりあえず今日の第一目標、約1時間20分の行程だ。
登りがキツクなり、恒例の30分のハアハアゼイゼイが始まった。いつもこの関門を通過するのがつらく、その後は少し楽になってくる。
約1時間で女人堂に到着、最後の急登では足が上がらず、つらかった。約30分休憩。 お茶と、ドーナツ1個を食しグッタリと座り込む。

12時になり少し元気が戻り、次の目標千本檜小屋まで行ってみようという気力がよみがえり出発する。 これからはずっと登りで、標高1654mの薬師岳を越えて行かなければならない。 

約1時間ずっと登りの行程だ、緩やかな所、鎖場の急登、足下は花崗岩の角張った石の散らばった路で、濡れて滑りやすい。
鎖場では鎖がドロだらけで、手やズボンがすぐにドロだらけになってしまった。 鎖場で修業僧とすれちがうが、ヒョイヒョイとふつうの道を歩くように駈け降りていく。 彼等にとっては通学路といったところか。
途中、パッと開けた踊り場にでるまでは、見晴しが悪い潅木の中を3?4回休み休み登る。 踊り場からは芝紅葉のきれいな斜面や、頂上附近には黄色のもみじ風の葉っぱが色あざやかに見える。今年の紅葉は猛暑のせいか紅色が少なく一寸さびしい。

やっと薬師岳頂上だ、行者の銅像に御参りして、少し下ると千本檜小屋だ。 この辺は大混雑だ、バスハイクの団体やら、オジンオバンのオンパレードだ。
一息入れて、ギザギザの妙義山風の八峰(八海山の名の由来)に向かう。
早速、鎖場を一登りするが、すれ違いで大渋滞だ。 やっと最初の峰「地蔵岳」に登頂。 標高1707m。 ここでのこりのドーナッツとお茶で大休止。
ここからは360度の大展望だ。 天気は良いし、濃い黄色とやや少なめの紅色の紅葉がチラホラ。 初めての秋の景色だ。 西の方には遥か妙高山北には日本海方面がかすかに見える。 東の方を見ると、尾瀬方面の山なのか、至仏山だろうか、ピークだけ見えるのは火燧岳?か(未確認)

13時40分次の峰、不動岳を越え七曜岳に向かうが、宝剣岳並みの切り立った岩場がえんえんと続き、しかもオジンオバンですれ違いに大渋滞。 ちょっと足を滑らせると、まず助からない急峻な岩場を鎖だけがたよりなのだがこんなにオジンオバンで溢れてて良いのかと思ってしまう。
14時になり足下は滑るし、帰りのゴンドラの時間も気になるので、あと5峰は無理と判断し、最高峰大日岳(1720m)は次の機会にしようと、途中で引き返す事にする。

約2時間の下りで足はガクガク、途中の鎖場の渋滞で思いのほか時間がかかる。 やっとゴンドラ駅に16時到着。 下りのゴンドラは4ー5百人の待行列だ。 ゴンドラは4人乗りで30秒間隔だから1分で8人、約1時間の待ち時間だ。 やっと最終のゴンドラに間に合い下界に降りるが、待ち時間のほうが疲れる。 ほんとに中高年の登山ブームだ。 新潟でもこんな感じなので有名な山は大混雑だろう。 

本日の収穫:弱った体にもかかわらず八海山の難所の一部まで行けた。
      天気に恵まれ今年初めての紅葉をちょっぴり堪能。
      山頂での360度の大展望はカネじゃ買えない。

本日の反省:連休には遊びに行くもんじゃない。
      昼飯は早めに確保しておくこと。(ドーナツでは力出ず)
      やはり単独行はチョッピリさみしい。
      早起き早帰りが山の鉄則
      
 
  ------- 以上  ゴリケンの八海山登山記 --------


さて、六日町の温泉宿で一汗流し、もう一つの八海山で楽しむか!?

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