タグ別アーカイブ: 干し大根

日本一ともなると・・・


(かねやんより)
お久しぶり!
宮崎が話題になるとは、”鳥インフル”だけじゃないのです!
と、意気込んで報告。
今まで何度かニュースや写真などで見たことがあった「干し大根」のやぐら干し=天日干しの様子です。
この写真が圧巻の「」干し大根やぐら」です。
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宮崎 田野の大根やぐら1
やぐらの高さ10mあまり、横幅が同じ位、長さは・・・不明です。
が、このやぐらではずぅ~と先までびっしり干してありました。たぶん、この辺りでは一番長いやぐらのようでした。
干してあるモノ、そろそろ収穫期が来ているようで、適当に表面にシワができていました。
このままかじっても美味いんじゃないか(美味いわけありません!)、そんな錯覚に陥りました。
大体、2週間位干すようです。
周辺の大根畑から手で掘り出し、葉っぱの部分を結び合わせ、竹でできた横棒に掛けていく。
収穫量を考えると気が遠くなりそうです。
12月初旬から始まったようですが、ようやく現地に行くとが出来ました。
場所は、宮崎市中心部から車で20分くらい、南西の方向にある「田野町」です。
宮崎県の大根収穫量は日本一!
農水省の最新データで見ると、・・・・
「秋冬大根」収穫量の場合、
①宮崎県 93,400t
②千葉県 88,600t
③鹿児島 88,100t
ついでに見つけた他の農産物では・・・
「きゅうり」の収穫量
①宮崎県 64,700t
②群馬県 55,900t
③埼玉県 48,200t
「秋冬さといも」の収穫量
①宮崎県 19,700t
  千葉県 19,700t
③埼玉県 16,100t
「ピーマン」の収穫量、
①茨城県 35,200t
②宮崎県 28,200t
・・・やはり、宮崎は農業県です。
上記の写真の大根拡大すると、こんな感じ。
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宮崎 田野の大根やぐら(拡大)
近くの産直売り場では個人用にこんな形で売っていました。
10本をまとめて、値段は330円(約1kg)!(ちなみに、市内のスーパーでは520円でした)
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宮崎産 田野の干し大根
さっそく、”やぐら漬け”を始めました。
レシピはそう難しくないようですが、・・・とにかく塩分控えめの”漬け物”つくりです。
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大根のやぐらの外観
外観はこうなっています。
ブルーシートは雨除けです。雨が降るとこのシートを被せて濡れないようにするという。
寒風吹きすさぶこの時期、雨が少ないとしても用心しなければいけないようです。
寒風、この辺りでは”鰐塚颪(わにつかおろし)”と言われるらしい。
このダイコン干し、寒ければ寒い方がよい、冷え込みが厳しい方がよい、と単純ではないようです。
朝方の冷え込みで、0℃以下になるとダイコン内部の水分が凍ってしまいダメになるという。
そういう時には、これです!
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やぐら内部の凍結防止は、石油ストーブ
見えますかね?
あっちこっとに石油ストーブが置かれていますが、これを夜中焚いて冷えすぎるのを防ぐという。
このやぐらの先の方は干してありません。これは収穫されたモノで、そこにまた新たに干し始める。
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2・3日で、こんな真っ白なダイコンに!
これは干し始めて2、3日くらいのようで、真っ白なダイコンが眩しいくらいでした。
これが、綾小路きみまろ流に言えば、”あれから○○年、あのプリプリ、瑞々しいダイコン脚も、味わい深いシワをともなって収穫を待つ”でしょうか?
田野町にはあっちこっちにこのやぐらが見えます。
大根畑の真ん中にやぐらが作られ、周辺のダイコンを掘り出し、干すとそこには火山性の黒土が広がっていきます。
が、緑のダイコン葉はまだまだたくさん残っており、そこの収穫を始める、という感じですべてが手作業、ということで作業員たちの苦労が目に浮かびます。
腰が痛いだろうな~~。
干し大根、匂いがけっこうキツイです。
何と言って説明すればいいのか、日に干されてちょっとすえた乾いた匂いです。
強烈です。
例えば、土産に「切り干し大根」を買って飛行機のると得体の知れない匂いが広がり、へたすりゃ東京に着くまで悩まされます。
匂いにマヒできない。
でも、田舎の匂いですので、私はあまり違和感がありませんが。
この日以来3日間、風邪でダウン、ようやく元に戻る事が来ました。
今年もあと10日余り。
「冬至」もすぐです。
2月20日、大雪後に宮崎に引っ越しをしてきました。
この1年、本当にいろいろあった。
振り返るゆとりなく、
ただただ、「うれしいことも かなしいことも 草しげる」(山頭火)です。
かねやん