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延岡の天然鮎、食べ納め


2014/11/24

落ち鮎の季節も、そろそろ今月末で終了です。
無性に天然鮎が食べたくなり、延岡に鮎を食べに行って来ました。
延岡には、鮎のやなが3箇所ありますが、いつも行っている市街地にある、水郷やな ではなく、今日は、川水流(かわずる)鮎やな場に行ってみました。

東九州道で、宮崎から約1時間40分、延岡から高千穂方面に、北方延岡道(無料区間です)を終点の北方ICで降り、数km上流に行くと、川水流鮎やなが見えて来ます。

川水流鮎やな場
川水流鮎やな場

ここは、延岡から高千穂町に向かって約18km、あと35km位で高千穂町に着くという、五ヶ瀬川の中流地域にあります。

川水流鮎やな場食堂
川水流鮎やな場食堂

既に車も50台以上駐車しており満員状態、かなり待つ様子です。
天然鮎が食べられるか聞くと、天然鮎はわずかしかなく、殆どは養殖だそうです。 折角、延岡まで来て養殖鮎では興ざめ、天然鮎が食べたい!

そこは抜かりなく、事前調査済みの昼間営業している天然鮎の店は、延岡には2店舗あります。
ここの少し上流に1店舗があるので、先ずは覗いて見る事にします。
しかし、この店、かなりレトロで、天然鮎を食べる事のみの目的の方に、お勧めの店で、間違ってもデイト向けではなさそうです。

上流に向け、ナビをセットして走り出すと、右折して山奥の方面に向かい、ナビが言うには、「目的地の近辺に到着しました・・・」、と案内は終了。 周りには建設事務所しかありません。

しばらく探し回ってもないので、植木を剪定中の、大きな農家のご主人らしき人に、目的地を尋ねると、数km戻って旧道に入ったところにあるとの事、急遽引き返すと直ぐに見つかり、11時50分到着です。

到着した店は、流石に案内にある様に、ちょっと鮎の食事処の雰囲気は皆無、恐る恐る中を覗くと、いらっしゃいませ!の声に迎えられ、とにかく入ってみました。

これが天然鮎の店の入り口
これが店の入り口です。 かなりレトロです。

女主人に、「天然鮎食べたいんですが!」と言うと、「チョット時間がかかりますがよろしいでしょうか?」との返事、これなら本格的だと納得、ベランダの日当たりの良い席に座って、出されたお茶を飲みながら、しばし待ちます。

ベランダ外には、干し柿と、五ヶ瀬川の清流です。
ベランダ外には、干し柿と、五ヶ瀬川の清流です。

のんびり待つ事30分強、来ました来ました、今年初の天然鮎です。

今年初の天然鮎
今年初の天然鮎

まずは、天然鮎の塩焼き2匹、鮎ごはんの定食です。
残念ながら、サゴシ(鮎のぶつ切り刺身)は、もう骨が硬くなり終了だそうです。 他にも沢山のメニューがあり、鮎も他にはみそ焼きなど、川魚料理には、川海老や、天然うなぎの蒲焼もある様ですが、今日は、丸々と太った、美味しそうに塩焼きに専念することにします。

天然鮎は獰猛な顔をしています。
天然鮎は獰猛な顔をしています。

塩分制限の為、振り塩を落としてから、ヒレを取り、尻尾を取って身をほぐしてから、ゆっくり頭を持って引張ると、するっと骨が抜けます。
この残った身を頭からかぶりつきます。  子持ち鮎で、ぎっしりと白い卵が詰まっています。
う~ん、美味い! 西瓜の様な天然鮎の味と、絶妙の肝が、渾然一体、これぞ本物の天然鮎の味です。 次の鮎を口にすると、今度はオスの鮎で卵はありませんが、鮎の香りが強く、実に旨い!
またたくまに2匹共食べつくし、次は鮎飯と吸い物、それに漬物をゆっくり味わい、店の外見とは似合わない美味しい昼食を堪能。
う~ん、天然鮎の味は格別です。 もう一匹食べたいところですが、今日は我慢、我慢です。 この後は、庭で取れた、柿のデザートで、ゆっくり、鮎のウンチクを女主人から伺いました。
後数日で、今年のシーズンも終了、来年の6月の鮎解禁に、再会を約して、お店を後にしました。
でも、次に来る時は、鮎を食べながら、一杯やりたいものです。
酒の飲めない、友人のアッシー君も誘って、ツアーでも組もうと、悪い企みを、思いつきました。

雰囲気やサービスは別にして、田舎の風景の中で、天然鮎を食う事だけが目的の方には、お勧めのお店です。 是非、一度お越し下さい。

干し柿、製造中
干し柿も製造開始です。