いろいろ新聞記事!

新聞記事、メッセージ特集

最近みんなの新聞記事に対するコメントが多くなってきました。
最近、みんなから受け取った面白いメイルから抜粋しました。
みんな最近考えることが多くなったようですね。
ゴリケン

宮崎のイオン出店問題については福島の阿部君から2/21、宮日に投稿がありました。




バブル崩壊後の建設会社再生に関する緒方君の宮日の記事です。
緒方君、頑張ってますね。


次はカッツンからのメッセージ

週間東洋経済に載っていました。読んでみて正にガンとなりました
皆さんはどの様に思われましたか?全文を送付致しますので読んで
見てください。同感される事があると思いますが

実はビジネスマンのためだった『千と千尋の神隠し』


         『千と千尋の神隠し』解読
      『カオナシ』経済の終焉と『働きがい』の転換


『千と千尋の神隠し』は,ビジネスマンにこそ観てほしい『経済アニメ』であ
ると,私は思います。

物語は,主人公の千尋が,東京近県の分譲地に新築した一戸建てへ引っ越す途
中から始まる。両親は,バブル期に20代を送ったわりと裕福な若夫婦で,お
父さんは愛車の四駆が自慢だったりします。
10歳の千尋も,わがままに育った今どきのだるそうな少女です。『ヒョロヒ
ョロの手足や,簡単にはおもしろがりませんよゥというブチャムクレの表情は
その象徴』だと,宮崎駿監督もプログラムの『この映画のねらい』で書いてい
る。
そんな一家が奇妙な異世界へ迷いこむのです。

昭和30年代の温泉街を思わせる食べ物屋で,意地汚くタダ食いをした 両親
は豚にされてしまいます。ひとり残された千尋も,八百万の神々が疲れを癒し
にくる巨大な湯屋で,新入りの女中見習いとして働くほか,生き延びる道がな
くなる。
湯屋を経営する魔女の湯婆婆(ゆばーば)は,少女から,『千尋』というぜい
たくな名前を奪い,ただの『千』にしてしまいます。それが従業員を支配する
ための魔法なんですね。

しかし──,

そんな働くか食われるかぎりぎりの状況のなかで,ぞうきんがけから仕込まれ
てゆくうちに,ろくにあいさつもできなかった平成の少女千尋は,『むしろ生
き生きとしていく』。

豊かさに底上げされていつのまにか,私たちは自分が『千尋』といった立派な
名を持つのを当然と思っている。でも本当は,それだけでもうぜいたく。せい
ぜい『千』。それが,他人からほんとに必要とされているといえる,等身大の
私たちに見合った名前ではないでしょうか。
肥大した自我のぜい肉が落ちたんですから,健全になり,生き生きするのも不
思議はありませんね。

でも──,

働かざる者,生きるべからずという健全こそは認められますが,湯婆婆が支配
するこの世界,理想のユートピアなどでは全然ないのです。
従業員や女中たちも,結局は,視野が狭くて,目先のおカネに踊らされる,た
だの欲深な庶民です。
父役,兄役とか呼ばれる大蛙は,湯屋の従業員たちには威張ってるが,湯婆婆
の前でははいつくばる。日本企業の中間管理職そのまま。
湯婆婆はやり手の経営者らしいけど,儲けた資産の使い方をまるで知らない。
悪趣味な擬洋風の調度に囲まれ,巨大に肥満した息子『坊』を,外にも出さず
溺愛しています。

この異世界,実は,ここまで誰もが豊かになる以前,40年くらい前の日本と
たいへん近いですね。
堅牢かつ古ぼけた木造とモルタルの街並み。それと対照的な新緑と野花の色鮮
やかさ。湯屋の従業員の当番札とか女中部屋も黒電話も,現在50代以上の人
なら皆知っている懐かしい光景でしょう。

あれから数十年,わが国はずいぶん豊かになった。しかしそれも実は,ブラン
ドを買いあさり,流行の店を食べ歩く小湯婆婆(マダム),あるいは『ゆとり
教育』で育ち,親世代の資産へ寄りかかる,パラサイト・シングルとかひきこ
もりとかフリーターとかいった,無数の『坊』で,世の中が飽和しただけのこ
とかもしれません。
湯屋の従業員らが,湯婆婆や坊を羨望して懸命に成り上がった果てが,現在の
この国なのかも……。

千尋が忘れなかったもの    低成長時代へのメッセージ

物語の後半,カオナシという化物が大暴れします。
この化物,自在に黄金を産み出してはばらまくことで,従業員たちを踊らせ,
自らも巨大化して湯屋をパニックヘ陥れる。湯屋の人々が,おびただしいご馳
走を蕩尽してカオナシを接待するシーンは,ずばりあのバブル時代の狂躁その
ままです。銀行が強引におカネを貸し付けばらまいた時代がありましたよね。
カオナシは,『アア』とか『エエ』とか呟くばかりで,他人とのコミュニケー
ションがまるでとれません。だから相手の欲しいものを出しては,思いのまま
にしようとする。よくおカネに『モノをいわせる』っていうでしょう? あれ
です。でも千尋一人は誘惑を拒み続ける……。

貨幣とか資本とかは,元来,匿顔(カオナシ)性を特徴とします。
収賄や援助交際で得た金銭だって,労働者や植民地から収奪して築かれた大資
本だって,おぞましい起源=顔を,貨幣や帳簿の数字という仮面の後ろに隠し,
澄まし返ってます。ナニワ金融道の取り立ての修羅場を,銀行の窓口嬢の優雅
な応対が隠蔽しているように。

貨幣みたいな仮面をかぶったカオナシも,千尋に『あなたはどこから来たの?』
といちばん痛い質問をされて,もがき始めます。
しかし,豊かさのなか,顔を隠した対人関係で欲望を満たす安易には,誰もが
はまる。千尋のお父さんも,タダ食いするとき,『カードも財布も持っている
し』と傲慢にも呟きました。『あとでちゃんと謝ろう』ではなくてね。流行の
出会い系サイトとかインターネットも,匿顔性が特徴です。あれは,顔をさら
したコミュニケーションが苦手な我々,現代のカオナシ向けメディアなんです
よ。

さて──,IT革命も構造改革も空しく,リストラからワークシェアリングヘ,
この国の経済はマイナス成長への坂をずり落ち始めています。異世界の湯屋な
どへ迷いこまなくても,ぞうきんがけから再出発して無力な自分を思い知らさ
れる時代が近づいているのかもしれません。
そんな『痛み』の日々を生き延びる秘訣とは,カオナシがいわれなくばらまく
黄金を,千尋がそうしたように,あくまで拒みとおせる確かな自分を保つこと
ではないのか。

なぜなら──,右肩上がりがもはや望めなくなった現在,業績拡大や昇給や出
世でなく,皆で世の中の一端を担っている実感こそを働くことの動機とせざる
をえないからです。
それには何が必要でしょうか。
あの湯屋の従業員は皆,名を奪われ,千とかりんとかの通称,父役,兄役とか
の肩書,釜爺(かまじい)といった部署の名しか知らない。
千尋だけは,謎の美少年ハクの,本当の名を忘れず隠し持っていなさいという
忠告を守りとおした。
そう。『千』でしかない等身大の自分を直視しつつ,あるべき自分=『千尋』
をも手離さない生き方。
低成長の時代を,動ぜずに働き抜くための基本とはこれではないだろうか。サ
ラリーマンの皆さんには『千と千尋』から,それを受け取ってほしいのです。

            (出所 週刊東洋経済 2001年12月8日号)



次は有馬君が朝日新聞に送ったメイルのやりとり
結構、朝日新聞も真面目に答えてくれてますね。

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 おはよう、有馬です。
このメールを朝日新聞広報室に送ったら

-----Original Message-----
From: arima [mailto:arima@gouden.co.jp]
Sent: Tuesday, March 05, 2002 1:08 PM
To: kouhou@mx.asahi-np.co.jp
Subject: 記事について


 私は宮崎市に住む、数十年来の貴紙の読者です。
3月4日付、加藤元さんの署名入り記事「記者は考える」についてお訊ねいたしま
す。
記事の中に「2000年10月29日に鈴木氏を外務省職員が”閣下”と呼んだ」
とありますが、このことは当時記事として発表されたのでしょうか?
また1997年から鈴木氏の四島訪問に同行されたとありますが、今回問題になって
いる
宿泊施設等での鈴木氏の悪しき関与には気付かれていたのでしょうか?
また気付かれていたとしたら、紙上に記事として発表していただいたのでしょうか?
私は西部本社版を購読していますが、今までそんな記事を読んだ記憶がありません。
もしかして見落としていたのかも知れません。
既に記事として発表されていたのならば、平に謝りますが、今になってこの記事であ
れば
後出し評論に過ぎず、朝日新聞のオピニオンとしては甚だ残念です。
時の権力者の些細な言動にこそ真実があるはずで、それを読者に早く・確実に伝えて
いただきたいと思います。
記載されていたならば申し訳ありませんが、その記事をPDF形式ででも送っていた
だければ
幸いに存じます。

**************
   有馬 逸(いつ)
住所:宮崎市船塚2-3
    グランドヒルズ船塚203
Tel・Fax:0985-25-4904
 E-mail:arima@gouden.co.jp
**************

記者から回答が来た

-----Original Message-----
From: gen kaga [mailto:kaga5042@marimo.or.jp]
Sent: Thursday, March 07, 2002 1:15 AM
To: arima@gouden.co.jp
Subject: 質問にお答えします。



有馬逸様

朝日新聞北海道報道部の加賀元と申します。
5日に東京本社広報室に問い合わせがあった件でお返事します。

1:宿泊施設での鈴木氏の悪しき関与に気づかれていましたか?

鈴木氏が人道支援事業に強い関心があるのは知っていました。
受注業者が鈴木色が強い地元企業ということも知っていました。
鈴木氏が「人道支援を私物化してるのでは」との想定で関連取材も地道に続けていま
した。
しかし、国会の予算委で外務省の鈴木氏の関与を示す内部告発のメモが出て、
これが決定的な証拠となり今回の『疑惑』となりました。
個人的には大変残念な思いを抱いています。

2:紙面紙上ではこれまで発表していますか。

下記の記事は一例ですが、何度か紙面では膨らむ支援事業の不可思議さを書いていま
した。
地域版はもとより、東京本社発行の紙面でも何度か記事で触れました。
当社は東京、北海道、名古屋、大阪、福岡と5カ所で紙面制作をしているため、
北方領土問題の話題は、西に行くほど扱いが小さな場合があります。
西部本社紙面では扱うケースは少なかったかも知れません。

3:(記事が出ていれば)後出し論評に過ぎず、オピニオンとしてははなはだ残念。

今回「記者は考える」で私が出稿した狙いは、今回の人道支援をめぐる鈴木氏の疑惑

田中前外相との関係で外務省内での鈴木氏の支配を象徴する問題。
抵抗勢力(族議員)の権化としての見方といった、かなり偏ったものになっていると
考えたからです。
また、鈴木氏は参考人質疑や後のコメントで「地元の要請もあった」との理由から入
札への関与を認めました。
「いや、それは実情と違う」とも感じたことも理由です。
人道支援の問題は領土問題解決の「道具」として政治家、官僚が考えたことにあると
思います。
こうした時期にこそ人道支援そのものの問題を指摘したいと考えました。
また、最後に書いたように、「これで少しは領土問題に関心が向けば」という根室市
民の率直な声から、
57年間も返還運動の先頭に立ってきた現地、根室はこれだけ嘆いてるという実情も
全国に知らせたいとも考えました。

4:時の権力者のささいな言動に真実があるはず。

まったく同感です。「閣下」のくだりは後で外務省の担当者に聞いたところ、対外的
な交渉の場、
歓迎レセプションなどではよく使うケースがあるそうです。その前の現職閣僚が択捉
島に渡航したさいは
聞かなかったですが総務庁長官の渡航で同行したのは総務庁職員でした。
しかし、鈴木氏をめぐる外務省の対応は、はれものに触るようでした。
もっと細かく監察しておけばもっと中身のある記事が書けました。私の努力不足でし
た。

今後も中身の深い記事や紙面づくりを心がけます。ご愛読をよろしくお願いします。
ご返事が遅れました。
2002・3・7


【参考記事】

25億円突破、広がる波紋 北方四島への人道支援、急増 /北海道
       1999年11月03日 朝刊 026ページ 道内地域版   写   

 平和条約締結の日ロ首脳の合意、「二〇〇〇年解決」を目前に、
政府が続ける北方四島人道支援事業が拡大している。
昨年まで毎年度四億円規模、累計額は二十六億八千万円だったが、
今年は単年度で二十五億円を突破、過去の累計額に迫る勢いだ。
さらに、ディーゼル発電施設建設など大型の社会資本整備にも踏みだした。
「日本への理解を進める環境整備」(外務省ロシア支援室)とされるが、
現地では「支援慣れ」から、波紋やトラブルが起きている。

 「支援はうれしいが、自国の政府のことを考えると日本頼みは恥ずかしい」
 十月二十四日、国後島古釜布(ふるかまっぷ)に日本政府が建設した
緊急避難所兼宿泊施設の完成式で運転手のアレクセイ・ザイツェフさん(三五)は
語った。
「無条件で喜ぶのは年金生活者など一部の島民。仕事を持つ我々の世代はみな同じ感
想だろう」という。
 ビザなし交流で九月に根室を訪問した択捉島のカルプマン・クリル地区副地区長は
「発電所建設費は一千万ドル(十億六千万円)と聞いた。択捉の年間予算に匹敵す
る。
違う分野に使えばもっと島のためになった。島では地熱発電の計画があり、これなら
燃料費もかからなかった」と語った。
 公務員の平均月収が二千ルーブル(約一万円)程度という島の経済状況で、人道支
援は破格の事業と受けとめられている。
「作業員として支援事業に我々を使ってもらえないか」という声もロシア島民から出
るほどだ。
 八月末、国後、色丹両島をビザなし交流で訪問した宮腰光寛代議士は、
「色丹に贈った人道支援の救急車が税金未納を理由に税関に引き取られ国後島にあっ
た。
支援物資のチェックが必要だ」と問題提起した。
 国後島のゼーマ・南クリル地区長は、先日完成したばかりの集会所兼宿泊施設につ
いて、
「実はサハリン州から十万ドル単位の高額な税金の支払い請求が来ている」と語っ
た。
「島民のために日本が建てたのに州は島から金を集めようとしている」といい、新た
なトラブルも生まれている。
 規模が拡大する人道支援には根室の元島民も複雑な感情を抱いている。
「平和条約がなくても困らないとロシア島民が考えないだろうか」という見方や、
「政府はロシア島民だけにしか目が向いていない」といった反発が一部にはある。
 外務省は来年度政府予算の概算要求で北方四島の人道支援分に三億千三百万円を要
求した。
二〇〇〇年という首脳合意の目標年とあって、実際の支援額はさらに膨らむ可能性が
高い。

 <北方四島人道支援>
 一九九一年のゴルバチョフ・旧ソ連大統領の来日を契機に九二年度からビザなし交
流と同時に始まった。
 初年度は日本赤十字に委託し、島で不足する医療品や食料、燃料(総額一億三千万
円)の供与がされた。
九三年度以降は、毎年度四億円規模の支援が続いた。「北方四島での社会整備基盤は
ロシアの不法占領を助長する」と、
当初は消耗品が主だったが、九八年度には国後島古釜布(ふるかまっぷ)港の桟橋改
修、今年度は択捉、色丹の両島で
ディーゼル発電所の建設、国後島での宿泊施設と規模が拡大した。
 昨年秋と今年十月には患者計四人を治療で受け入れなど、内容も広がりを見せてい
る。

 【写真説明】
 人道支援で建設した「日本人とロシア人の友好の家」完成式。プレハブ施設では過
去最高額の4億円だった=10月24日午前、国後島古釜布で



★★★加賀@元★★★
kaga5042@marimo.or.jp
TEL011・222・1601
FAX011・221・4989
■■■■■■■■■■

思ったよりレスポンスが早いねえ。
気になったら言ってみるこっちゃね。



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