特派員花便り

05/05/26 カネヤン横浜特派員、
クロケン会津特派員特派員


今年はブタ・ナ、です

今日は初夏を思わせる一日でした。

こんな日は初夏のちょっとお遊びです。
わが店の前の中央分離帯の風景です。
今年はちょっと異変がありました。
これです。 
この黄色の花がのり面を覆いました。
見事な黄色のこの花、知っている人は
”サスガ!”、野草の花好きは本物です。




さて、その拡大写真はこれです。

拡大してみると結構奇麗な花です。 
特徴は花の茎の高さが30〜50cmくらい、途中枝分かれもしていますが、とにかくすっくと立っています。その先端に径3〜4cmくらいの花が一輪、それは下のようです。

     
途中に葉っぱはありません。
葉っぱは、地面にはいつくばったような、「ロゼット」と呼ばれる葉の形状です。タンポポやナズナのそれと似ています。

この花の名前、これが件名で書いた「ブタナ」です。
これは「ブタ・ナ」とわけて理解してください。

それにしてもこの名前は何だ?ですよね。
日本語に置き換えてみる、すると「豚菜」となります。

始めてわかたっときはえっ!でした。
これがホント!なのです。
調べてみるとヨーロッパ原産の帰化植物らしい。フランスで俗名だが、”豚のサラダ”ということから付けられた、という。

この花が今年急増しました。中央分離帯にはあっちこっちからよせ集まった花々が賑やかに咲きます。
毎年楽しみな事なんですが、今年はこれに圧倒されたのです。もちろん、去年もあったのです。
去年は小さな、そして可憐で整った形と色合いがウリの「ニワゼキショウ」(庭石菖)がいっぱい咲き誇っていたのですが、今年は小さく目立たなくなってしまいました。

それにしても”ブタナ”はちょっと可哀想なネーミングだと思いませんか?
安易すぎる!ネーミング、それが雑草の雑草たる所以か?
どうせなら「豚のサラダ」をフランス語で、チャーミングに付けてあげればもっとメジャーになれたのに。
誰かフランス語の出来る人いないか?

こんな事を考えていたら、去年の「オオイヌノフグリ」のネーミング談義を思い出したよ。

クロケン、去年はお前さんの執念で愛犬の○○○写真で解明をしてくれたが、今年はフランス語の美しいネーミングを考えて提案してみないか?

と、初夏の爽やかな夜風を感じながら久しぶりの写真を送ります。

かねやん


クロケン会津花便り

かねやんへ

いつものことながら、カネヤンの目はすごい!!
よくぞ、そんなことに気がついて執念深く調べるもんだね。感心してしまう。

昨年はオオイヌノフグリでにぎわいましたね。ことしも沢山咲いています。
花を見るたびに昨年のやりとりを思い出します。

先週末、「美女峠」なるところを歩いてきました。男としてはそそられる
地名でしょう? 会津は山々に囲まれているため、記紀の時代から山越えの
街道が発達していましたが、近代になって自動車、列車時代の平坦な道が
主流となり、旧街道は次第に見捨てられていきました。しかし、中には
まだ街道の名残をとどめているところがたくさんあり、その一つが
銀山街道のなかの美女峠というわけです。

天気も雲ひとつ無い青空で緑がすばらしく美しい季節です。おまけに
美女という名前についふらふらと誘われて歩いてきました。
(街道交流会なる組織のイベント)

面白い花があったので添付します。イカリソウというそうです。それと
スミレの一種。イカリソウは紫のものもあるそうです。山菜もたくさん。
コシアブラを食べきれないほど採ってきました。ごま和えもおいしいし、
冷凍できると言うことなのでゆがいて冷凍しました。イラ(アイコ)も
おいしいよ。

美女に会えたかって?  もと美女(だったらしい?)は大勢いたけど・・・・・・。

翌日の日曜日は月山へ。
こっちは一面雪の世界!!対照的なウィークエンドでした。
これで今シーズンのスキーはおしまい。(そのうちウェブにのせます。)

黒田







ブタ・ナ 返信で大盛り上がり

こんばんわ。

私は昨晩紹介に預かりましたブタナです。

ブタ!って付くとみんな変な顔をするけれどブタナでなぜ悪いって思います。

ブタが食べるからブタナ、そのままで分かりやすくていいじゃないですか。

名前って本来そういうものでしょう?

ブタさんが言ってましたっけ。

お花畑で鼻を鳴らしながらのんびりブタナを食べる時が一番幸せだって。

それは、オオイヌフグリなんて名前つけられちゃったあの娘は本当にかわいそうだと
思うけど

仕方ないじゃないの。

青い可憐な花だと思いきやその種の姿があまりにも強烈だったんだから。

でもね、あの娘はいつもみんなから可愛そうだ、可愛そうだって言われて

ちょっぴり慰められているの。

真相がばれる事を嫌がっていたんだけど去年、とうとうばれちゃってひどい目に合っ
たらしいのよ。

みんなに写真を見られて、イヌまで登場する始末。

挙句の果て、みんなあの娘の名前に納得しちゃったのよね。

それに比べればブタナなんて名前は可愛いものよ。

ところで名前と言えばもっとすごいのがあるの、知ってる?

「ママコノシリヌグイ」っていうの。小さなかわいい花が咲く私達の仲間、つまり雑
草。

これね、茎にとげがあってとっても痛いの。

これでまま子の尻をぬぐうってすごいと思わない?

まま子いじめするのにまま母が使うというところらしいの。ひどいわね。

それにしてもすごい名前でしょ。

よくこんな名前を考えるわよね。

ブタナなんて可愛いものよ。

私は満足。

そりゃ誰かが間違って、綺麗なタンポポねなんて言ってくれることもあるけど。

所詮私はブタナ。

写真に撮られた事も奇跡。ちょっと誇らしい気持ちよ。
ありがとね。

風に揺られるだけの暇なブタナより


「風に揺られるだけの暇なブタナ」さん

みごとなコメントですね。
そして、そのママコノシリヌグイのこと教えてくれてありがとうございます。
良く知っていますね!
どんな花なのかと今インターネットで調べてみました。
こんなに可愛い花なのに、かわいそうな名前をもらって!と思いましたが、
なるほど、見かけによらず茎はトゲトゲしているのですね。
懐かしい、見たことがある。・・・そう言えば、コンペイトウの花とか言ってなかった


そして、ブタナさん。
かねやんのメールを見て、今朝、私はあなたを探しに出かけてきました。
デジカメをぶら下げて、近所の公園や農道を歩きましたが、ナイ?!
かねやんの写真にはあんなにたくさん写っていたのに・・・。
それにしても、かねやんていつもスゴイ観察力。等など思いながら・・・。
でも、ナイ!宗像にはないのかなと、思いつつ退き返していたら、
近所の空き地に10本程まばらに生えていました。
これでようやくあななたちに会えて納得しました。
やさしくてかわいらしい花ですよ。
だから、ブタが好んで食べるのかな。

今日は、とても良い天気で気温も高く額に汗もにじんできたけれど、
時々爽やかな風が吹いてきて、あなたのお陰で心地よい散歩を
楽しむことができました。

そう言えば、ママコノシリヌグイさんの登場は8月頃だそうですね。
暑い最中だけれど、シッカリ日よけ対策をして探しに行きましょう。

暇なブタナさんを探しに行った暇な福岡県宗像のおばさんより


昨晩のサッカーキリンカップUAE戦、万全の態勢で望んだはずのジーコジャパンの戦いぶりに落胆しとるとです!

靖国問題などにみられる小泉の我が儘と常任理事国への多数派工作で肝心のアジアとアメリカから冷たくされる日本外交に、落胆しとるとです!

でも、中日の思わぬずっこけと巨人の負けっぷりには全然落胆せんとです!

そうそう、「ブタナ」のことです。
おはようさん!

閑作り名人のクロケンに続き、澄子さんやいつこさんの閑なメールに、ふと”閑人同盟”でも作ろうか、って考えたりしている土曜の朝です。
さて、「ブタナ」の説明に追加です。

この「ブタナ」朝日とともに見事な、ゴッホのひまわりを思わせる(そこまではないが)派手さを披露します。
が、夕方、正確には4時頃には一斉に、例外なしに、すべての花が萎んでしまうのです。

のり面を覆っていた黄色の花が一瞬でなくなってしまう!そんな感じです。
これはこれで見事に統制された”自然の摂理”です。

この帰化植物、田舎の宮崎や会津などでは見かけることは少ないかもしれない。
都会の花、というより新たな造成地におおいようです。
いつこさんところも振興の大規模住宅地、そんなところにはぼちぼち見つかるかもしれない。
閑にまかせて見つけた10本くらい、それは来年にはもっと拡がっているかもしれない。

繁殖力はけっこう強いようです。

さて、8月は「ママコノシリヌグイ」ですか、これはこれでまた閑人の語らいでもしましょうかね。

今日は蒸し暑い朝です。
梅雨が近づいているようです。

かねやん


カネヤン
さすがだ!人が気がつかない所にまで目が行っている
俺流に考えると、何故か外来品種が増加して日本古来の品種が少なくなったと
思える。タンポポも日本産はかなり少なく目にするのはまれだし、サカナもブラック
バス等に攻められて瀕死の重傷である。
グローバル化が叫ばれているが人間以外はかなり前からグローバル化されており
しかも、子孫を残す(縄張り拡大?)ために在来種を責めていたんだ
本来、人間の含めて全生物は子孫を残すことに全力を注ぐものだそうだが
さて、最近の少子化問題は生物本能が欲望に負けている結果?
朝から詰まらん話で恐縮です

昨日、ゴリケン夫婦が土曜日に埼玉に引越しすると言うので蒲田で一杯やった
楽しい会話で時間が経つのが早く、帰宅は12時近くになってしまった
環境の良いところだそうで是非、秩父方面のハイキングを計画して帰りに寄ってくれ
との事でした

猪股 捷宜

その後のブタ・ナ

おはよう
梅雨の、一番それらしい一日が昨日でした。
蒸し暑さに、そうそうこんな日があるから、梅雨だよね、です。

さて、それからの”ブタナ”です。
この花、ひとつの帰結が以下の写真です。



幾何学模様の”ブタナの穂”は芸術品でもあるようです。
タンポポの穂と似ていますが、種を運ぶ羽の部分の形状が違うようです。
前回紹介した中央分離帯ではこの穂が新しい光景を作り出しています。
が、場所を変えると新しい黄色い花も盛りのようです。まだあっちこっちで旬のようでもあります。

穂の右がしぼんだ花芯です。

梅雨の雨で、わずかな風で、最後の仕事を終えることでしょう。
来年は今年以上に我が世の春を作るのでしょうか。
黄色の絨毯が中央分離帯を覆うことになるのだろうか。

かねやん


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